【日記】人の魂の奥底にあるものの匂いを嗅いでしまう


単純な日記です。

今日は、とてもマニアックなことを書きます。
何を言っているのか、分からない人には分からないと思います。
いや、多分ほとんどの人が分からないではないかと。

ただ、書きたいので、一人ごとを書きます。

「職業としての小説家」by村上春樹の書評を書きました。
>職業としての小説家 by 村上春樹【書評】1

その最後の章に、
村上さんと心理療法家の河合先生との出会いについて
書かれているのですが、
なぜか、ここで村上さんが書かれていたことを
書評の一部に入れて書くことができなかったので、
こちらに別で感じたことを書きたいなと思いました。

村上さんは、河合先生とは”何かを共有していた”という実感があった、
ということを書かれています。

その何かとは、あえていえば「物語」ということでした。
物語とは、つまり、“人の魂の奥底にあるもの”です。

村上さんは小説を書くために、
日常的にその人の魂の深い場所に降りていきます。
河合先生は、臨床家として、クライアントと向き合うことによって、やはり日常的にそこに降りていきます。

村上さんは、河合先生と会えて、
言葉には出さないけれど、
その犬と犬が匂いでわかりあうみたいに、
互いにその物語を感じ取っていることを
理解しあっていたいのではないか、ということでした。

村上さんがそのように深い共感を抱くことができた相手は、
それまでに河合先生以外は一人もいなくて、
今でも一人もいないそうです。

そして、そういう手応えを初めて感じたのが嬉しかった、
自分がやってきたことが間違っていないんだと実感できた、
と語られていました。

それで、私も、僭越ながら、
それ分かるような気がする、と妙に感じるものがあったんです。

誰かと話す時、特に何か、突っかかりというか、
違和感のようなものを感じる時、
「物語」、つまり“人の魂の奥底にあるもの”を
感じようとすることをやってしまいます。

村上さんがおっしゃるその物語が、
私が言う物語と同じかは分かりません。

それにも村上さんや河合先生が感じているほど、
その物語を強く理解しているかも分かりません。
ただ、なんとなく、そのようなことを感じていたので、
ハットしたんですよね。

私が捉えている“人の魂の奥底にあるもの”とは、
心理学で言うところの「脚本」ととても近いものです。

脚本とは、その人が小さいころから経験してきたもの、
経験によってできた強い信念とか、大事にしているものとか、
もっと言うと、発しているエネルギーみたいなものです。

それがいいとか悪いとかの
ジャッジをしようとしているのではなくて、
どんな感覚を抱えていきているのだろうか、
その匂いみたいなものを嗅ぎたくなってしまうんです。

何度も言うように、
村上さんが言っている物語とは違うのかもしれません。

が、そういうものを感じながら、
自分の仕事であるコーチングをかすがいとして生きている、
ということに
村上さんや、河合先生にリスペクトを感じながらも、
私もなんとなく、きっとこれでいいのだろうと安心しました。

そして、まだ、このことを「分かる!」と言ってくれた人はいません。(笑)