職業としての小説家 by 村上春樹【書評】1


自分の思っていること、考えていることを思うように
ブログやメルマガで書けたら、どんなに気持ちがいいだろう、

ずっとずっと、そう思っていました。

仕事では、やらなきゃいけないから、いくらでも文章を書ける。

だけど、どうしても自分のブログとなると
あーだこーだ考えすぎて、なかなか続けられずにいました。

そんな時、
ご近所さんでもあり、親愛なるコーチ仲間が
たまたまこの本をおすすめしてくれました。

「書きたい人に」という言葉に
即座に読みたい!と思いました。

何度も何度も読んで、
お風呂でも読んでいたのでボロボロです。(笑)

小説を書きたいと思っていない方でも、

メッセージを伝えていきたい、
ブログを続けたい、
周りに影響力と与えたい、
という方にオススメの本です。

深く刺激を与え、救ってくれた村上春樹さんの
職業としての小説家 」を紹介したいと思います。

職業としての小説家 (新潮文庫)
村上春樹

 

「職業としての小説家」はどんな本?

村上春樹さんが小説家をどのようにして続けることができているのか、
というのを本音でつらつらと語られています。

長い歳月にわたり創作活動を続ける方法、
時間をコントロールする方法、
ネタの作り方、
文章の作り方、
他の著者との違いの出し方、
人にあれこれ批評された時に考えていること、
35年間変わらない小説への熱意・信念など、、

その日常と内側を見せてくれています。

天才肌の方なのかと勝手に思っていたのですが、

仕事に向き合うその真摯な姿勢を知り、

「ああ、本物とはコツコツと地味に努力を続ける人なのだ」
と確信しました。

この本には、傲慢さも説教臭さもありません。

この一度限りの人生をいかに生きるべきかを
素直に淡々と語ってくれていました。

私もやりたいことを続けたい、続けよう、
と力強い勇気をもらいました。

特に心を打たれた一節をいくつかご紹介します。

職業としての小説家 「書く人」が大切にしたい5つの在り方

<1.思うような結果がでず、後悔と悔しさを持って生きている人へー結局、ベストを尽くしたという満足感があればそれでいいー>

少し前まで、私は、
自分やクライアントさんの立てた目標に対し
思うような結果が出ない時、

「あの時一体、他に何ができたのだろうか?」
「なんで、できなかったのだろう?」

とグルグルと考え続けていました。

 

この本の【時間を味方につける】という章に
「ああ、これが答えだ」
と思った一節があり、救われました。

その一節の一部を少し長いですが、シェアさせてください。

ーーーーーーーーーー

僕は自分の作品が刊行されて、それがたとえ厳しいーー思いも寄らぬほど厳しいーー批評を受けたとしても「まあ、それも仕方ないや」と思うことができます。

なぜなら僕には「やるべきことはやった」という実感があるからです。
仕込みにも養生にも時間をかけたし、とんかち仕事にも時間をかけた。

だからいくら批判されても、それでへこんだり、自信を失ったりすることはまずありません。
もちろんいささか不快に思うくらいのことはありますが、大したことではない。

「時間によって勝ち得たものは、時間が証明してくれるはずだ」と信じているからです。
そして世の中には時間によってしか証明できないものもあるのです。

もしそのような確信が自分の中になければ、いくら厚かましい僕だってあるいは落ち込んだりするかもしれません。

でも「やるべきことはやった」という確かな手応えさえあれば、基本的に何も恐れることはありません。あとのことは時間の手に任せておけばいい。
時間を大事に、慎重に、礼儀正しく扱うことはとりもなおさず、時間を味方につけることでもあるのです。
(中略)

前述したレイモンド・カーヴァーは、あるエッセイの中でこんなことを書いています。

ーー
「『時間があればもっと良いものを書けたはずなんなんだけどね』、
ある友人の物書きがそう言うのを耳にして、私は本当に度肝を抜かれてしまった。
今だってその時のことを思い出すと愕然としてしまう。

(中略)
もしその語られた物語が、力の及ぶ限りにおいて最良のものでないとしたら、
どうして小説なんで書くのだろう?

結局のところ、ベストを尽くしたという満足感、精一杯働いたというあかし、
我々が墓の中まで持って行けるのはそれだけである。

(中略)
弁明したり、自己正当化したりするのをよせ。不満を言うな。言い訳するな」

(レイモンド・カーヴァー「書くことについて」より)

ーー

(中略)
彼の言わんとするところに僕も全面的に賛成です。
(中略)

もしうまく書けていなかったとしたら、その作品を書いた時点では僕にはまだ作家としての力量が不足していたーーただそれだけのことです。
残念なことではありますが、恥ずべきことではありません。

不足している力量はあとから努力して埋めることができます。
しかし失われた機会を取り戻すことはできません。


(「職業としての小説家」村上春樹ー【時間を味方につける】章より)

ーーーーーーーーーー

上記をまとめると、

・結局のところ、ベストを尽くしたという満足感、精一杯働いたというあかし、我々が墓の中まで持って行けるのはそれだけ

・だから、ベストを尽くしたと言えないのなら、まずベストを尽くせ。

・そして、その時の力量では自分は時間をかけてベストを尽くしたのだ、と言えるなら、それでいい。

・それでも良い結果を誰かからもらえなかった時、それが残念なことではあるが、「恥ずべきことではない」
不足している力量はあとから努力して埋めればいい。

これらの考えにグッときて、救われました。

その時持ちうる範囲で、一生懸命やったのであれば、
恥ずべきことではないのだと言われ、
繰り返していた私の「後悔」の念を終わらせることができました。

結果に執着していては、この後の成長を止めてしまう。
改善こそするが、反省をしすぎることはないのです。

ただ、これから自分にできることは今、この瞬間ベストを尽くすこと、
その満足感をちゃんと感じていれば、
結果が良くても悪くても、“ちゃんと生きている”と言えるのだ、

そんな強いメッセージをもらいました。

>(次のページ)職業としての小説家 by 村上春樹 書評2

 

 

職業としての小説家 (新潮文庫)
村上春樹

 

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