【コーチングセッション事例】別れとなった原因を整理しておきたい


千葉、海近くの自宅書斎にて、、
「離婚したんです。」

セッションが始まって、
クライアントであるSさんがいきなりそう言いました。

今まで何度かセッションをやっていました。
テーマはいつも仕事に関することでした。

プライベートは色々あるけれど、
うまくいっていると思っていたようでした。

しかし、前回のセッションから2週間の間に
事態は急転し、離婚に至った、ということでした。

急なことで、何があったのか聞き返す私に、
Sさんは答えました。

「急ですが、一昨日、離婚したんです。
2週間前に旦那から一方的に離婚したいと言われて。

今日は離婚について、
自分の中でどういうことだったのか、
を整理しておきたいのです。」
と言いました。

「どういう理由だったのですか?」

「旦那の理由は、
甘えすぎることで、自分がなくなってしまう、
夢を忘れてしまうからだと言っていました。

それから、愛を感じなくなったとか。

今の状況を根本的に変えないと
今が一生続くのではないかと感じて、
怖くなった、と、、。」

「それで、Sさんはどうしたのですか?」

「あまりに急で混乱しました、、。
本当に苦しかったです。。

この結婚生活は一体何だったのか?
意味がなかったのか?
自分の何がいけなかったのか?

とか色々考えました。

2・3日は泣きながら、眠れなかったです。

まさこさんに連絡しようかと思ったのですが、

一方でどこか落ち着いている自分がいて、
今回はコーチングを始める前より成長した自分と
じっくり話してみたかったんです。

それで、数日考えて、
離婚した方がお互いのために
なるように思えてきたんです。」

状況を確認していきます。

「旦那とは、
自分がしっかりしていて、
自分がお姉さんというか、
お母さんみたいな関係でした。

料理とか、掃除など家事は
全て自分がやっていました。

旦那の再就職の時は
代わりに履歴書を書いてあげたり
面接の練習をしたりとか、

旦那が困っていることは、
なんでも助けたり、
教えたりしていたというか。

お母さんになりすぎたのかなと。」

「Sさん自身、まるでお母さんのように振る舞うことは
どのように感じていたんですか?」

「そりゃ、イライラすることもありましたね。
なんで、同じことを何度も聞くんだろうとか。

でも、ウツっぽいから仕方ない、
優しくしようと思ったり。

でも彼の自尊心をもっと育てないと思って、
この半年くらいは、わざと冷たくしていたというか、
少し、ほおっておいたりしたときもありました。」
「整理とは、原因を整理しておきたいということですか?」

「そうです、どうしてこうなったのか?
という原因をしっかりと整理しておきたいんです。
それから、これから生きていくために、
失敗で終わりにしたくないんです。

今までだったら、嫌なことがあったとき、
ただ感情的になって
自分を責めて終わっていました。

今回は、意地でもこうなって良かったと言いたいから、
この出来事からフィードバックを得て、
大きく自分の成長に変えたいんです。

それで、もっと幸せになってやる、と思っています。
それしか、道がないから。」

とSさんは、大きな一粒の涙を落とされました。

「そうしましょう。」
私は強く共感しました。

「旦那は、今でも好きだと言ってくれました、
だけど、それは家族としてだと。」

旦那さんから愛が消えたわけではないようでした。
旦那さんが離婚したいと思っていることには
全く気づかなかったそうです。

普段、どのような会話をしていたのか、
丁寧に振り返りました。

相手側に立つというワークをやりました。
ポジションチェンジと言います。

最近の朝食時の会話のやり取りを
再現してもらいました。

それで、Sさんは、あっ、と気づかれました。

「旦那の話は聞いていたけれど、
彼がどう感じていたかは、
私は全く感じていなかったかもしれません。

就職がなかなか決まらないんだ、
と言われた時、
ただ、こうするといいじゃないか、
とアドバイスをしました。

そして、それがまたできない時には、
できなくてもいいよ、と言って、
そして、時間を決めて、いつまでにやる?
とか言ってました。

まるで上司ですね、、。
彼のため、と思っていたんですけど、、。

こういう感じを
ずっと繰り返していたのかもしれません。」
私は、人生の立場、
という話をフィードバックしました。

「自分と相手に対して、以下の4つの中から
どういう立場をとっていたと思いますか?

ーーー

1)私はOKである、あなたはOKである

2)私はOKではない、あなたはOKである

3)私はOKである、あなたはOKでない

4)私はOKでない、あなたはOKでない」

ーーー

「OKかどうか、、、うーん、、
3)かもしれません。
根本的に、私はOKだけど、
旦那はダメだと思っていたのかもしれません。。

これ、、、怖いですね。。。
だとしたら、離婚も当然かも、、。(涙)」

「3)私はOKである、あなたはOKでない、
ですか、なるほど。
そうかもしれないですね。」

「私は、根本で相手を認めていなかった、
ということか、、、。
なんというか、苦しいです。。

相手はそれを感じ取っていたのかな。
自分の愛しているって、上辺だったのかな、、」

「だとしたらとても苦しいですね。。」
「そして、3)だとしたら、
もう一つフィードバックしてもいいですか?

『3)私はOKである、あなたはOKでない』
という立場を自分がとっている場合、

本当は、
『2)私はOKではない、あなたはOKである』
の防衛のケースが多いそうです。

つまり、自分がOKではないことを
相手に強い権威的な立場をとって隠している、
ということが多いと。

これについて、どう感じますか?」

「・・・。
本当は、自分がOKではない、
と思っていて、

相手に偉そうにすることで、
自分の存在価値を保っていた、、
ということか、、、。

悲しいけど、納得できます。
そうかもしれないです。。」

Sさんは大きな気づきを得ました。

「私は自分がダメだと
ずっと思っていました。
本当は。

彼のためにではなく、
自分のために
お母さんの役割をやっていた、、
なんかすごく納得できます。」
「支えていた、と思っていたのに、
実は、私の方が、
大きく支えられていたんですね。」

大きな気づきに、
たくさんの涙を流され、
今回のことに整理をつけられました。

「自分が偉そうにして、
いつも相手の上の立場になるんじゃなくて、
もっと私も甘えればよかった。

甘えたら、自分がダメなのが
バレてしまうと思っていた気がします。

でも、彼なら大丈夫だったのかも。

これからは、
もっと自然でありたいです。」

あなたは、大切な人に
どういう立場をとっているでしょうか?

ネガティブな感情を感じることが
少なくないとしたら、

立場を見直してみてください。

そこに大きな気づきがあるかもしれません。

 
※こちらに記載するセッションの内容は、
クライアントさんのご了解のもと、
掲載させていただいております。
一部、個人情報の観点から、
脚色させていただいております。